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parent and child
濱元祐佳
Yuka Hamamoto
2019
h1167 w803 d25
油彩、キャンバス
¥550,000
この作品では、子供に対する親のねじ曲がった愛などの、家族間で生じる違和感を描いている。子どもに過剰なほどの愛情を尽くす親は、 実は子どもを愛しているのではなく、愛されなかった自分を取り戻そうとしている。 そんな親子を私はぬいぐるみを抱く着ぐるみの親で表現した。 ぬいぐるみは「捨てることが出来なかった心の中の子ども」の象徴であり、この親が可愛がっているのは、抱いているぬいぐるみではなく、過去の自分である。 生々しい質感や細部の表現までリアルに描くことで、 この親子関係の不気味さを表そうとした。可愛いぬいぐるみと満たされない愛、といったギャップをこの作品は表している。
"濱元祐佳 Yuka Hamamoto"
1995年兵庫県生まれ。
2020年に広島市立大学大学院芸術学研究科博士前期課程修了。愛着や幼少期のトラウマなどをテーマに絵画の制作を行なっている。主なモチーフのぬいぐるみは作者自身の捨てきれなかった"心の中のこども"を表しており、写実的な表現を扱いながらもポップで可愛らしいぬいぐるみを登場させることで、現実の生々しい感情や深刻な問題を軽く扱う社会をシニカルに表現している。
主な展覧会に「神戸アートマルシェ2022」(神戸メリケンパークオリエンタルホテル/兵庫)、2021年に「ONE FRAME OF THE DAY」(MASATAKA CONTEMPORARY/東京)など。
主な受賞歴は2019 年「第54回昭和会展パリ賞受賞」、2018年「第5回未来展グランプリ受賞」
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